リノベーションで後悔しないためには何をすればいい?

失敗ポイントや対策について解説

決して安くはない費用をかけてリノベーションを実施したにもかかわらず、さまざまな理由から後悔してしまうケースが見受けられます。特に戸建ての場合、間取り・内装・設備など自由に設計できるため、安易にリノベーションしてしまうとかえって使い勝手の悪い住宅になりかねません。そこで今回は、リノベーションで後悔した実例とその対策などについて解説していきます。

リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとは、既存建物に対し、新しい機能や用途などを付け加えるための改装工事のことを指す言葉です。間取りや設備の変更を伴うような、比較的大規模な工事を指すことが多く、工期も長くなります。

一方、リフォームは、劣化した部分の修復工事の意味合いが強くなります。工事内容は、浴槽を取り替えたり、キッチンを新しくしたりするなど、リノベーションより小規模なことが多いです。

リノベーションで後悔した実例

リノベーションで後悔したポイントとしてよく聞かれるのは、間取り・費用・工事・業者選びに関するものです。

間取りで後悔した例

希望通りの間取りにしたものの、実際に生活してみて初めて不便さや使い勝手の悪さに気づくケースがあります。

・キッチン設備や洗濯機の配置を変えたため、家事動線が悪くなった
・吹き抜けにして冷暖房効率が悪くなった
・2階にキッチンを設置したら階段の上り下りがつらくなった
・排水管を流れる音が気になって眠れない
・収納スペースが足りない
・コンセントやスイッチの位置が変わり、延長コードが必要になった

機能面よりデザイン性を優先し、全体的な生活をイメージできていないと、それがほかの部屋やスペースに影響をおよぼすことが多いようです。

費用面・工事面で後悔した例

内装の素材やデザインにもこだわりすぎて、予算オーバーしてしまう例があります。逆に、必要以上に予算を抑えたために、希望するリノベーションができなかったというケースもあるようです。

注意が必要なのは、築年数が古い物件です。経年劣化が激しい場合、修繕や耐震補強工事が必要になり、追加費用が発生します。また工期も伸びるので、仮住まいの家賃もさらにかかります。

業者選びで後悔した例

こちらの希望をきちんと聞いてくれない、説明がわかりにくいなどの業者に依頼したために、イメージ通りのリノベーションにならなかったというケースも少なくありません。プランニングの時点で業者との意思疎通がうまくできていないと、理想の仕上がりも見込めません。

リノベーションで後悔しないための対策

リノベーションは高額な費用がかかるうえに、工事のやり直しも困難なため、できれば失敗したくないものです。そのためには、以下の4つのポイントを頭に入れて、入念なプランニングを行うことが必要です。

実際の生活環境に合ったプランニングをする

まずは、家族一人ひとりのライフスタイルをイメージしながら、不便に感じている間取りや設備などを挙げていきましょう。次に、キッチンの種類や収納スペースの位置、内装のデザインなど、将来のことを見据えながらリノベーションが必要な部分について詳しく見ていきます。子どもが大きくなって自分の部屋が欲しくなったときや、親の介護が必要になったときに備えて、間取りを変更したり、バリアフリー工事を検討したりするのも良いでしょう。

予算の上限を明確にしておく

躯体(くたい・土台や柱などの骨組み)以外をすべて作り変えるフルリノベーションのような大規模なものでは、工事費用に加え、仮住まいの家賃や引越し費用がかかります。また築年数が古い物件の場合、経年劣化のため追加工事が必要になる場合も多いので、追加料金にも留意しなければなりません。

古い物件のリノベーション前に受けておきたいのが、「ホームインスペクション」です。住宅診断士が住宅の状態を判断し、修繕や費用についてアドバイスしてくれるので、おおよその修繕工事費がわかります。

月々の返済が苦しくなってしまわないよう、予算の上限を前もって決めておきましょう。また、どのような費用がかかり、総額でどの程度必要になるのか、しっかりと把握しておくことも重要です。

優先順位を決めておく

リノベーションの予算には上限があるので、すべての希望を取り入れることはできません。そのため、希望条件や箇所をリストアップし、その中で優先順位をつけておくことをおすすめします。妥協できない部分はどこか、劣化が激しくて修繕が必要な場所はあるのかなどを考えながら判断していきましょう。

信頼できる業者を選ぶ

リノベーションで後悔しないためには業者選びが重要です。プランニングの際の対応や、アフターサービスなどの保証制度や期間など、複数の業者で比較して総合的に判断しましょう。

また、業者には機能面を重視したり、デザイン性を追求したりするなどそれぞれに特徴や得意分野があります。そのため、希望に合ったリノベーションを施工できる業者か確認しておくことも大切です。

まとめ

リノベーションは設計の自由度が高いため、場合によっては不便な間取りになってしまうこともあるでしょう。しかし、失敗例やその対策を知り、入念なプランニングを信頼できる業者と行うことで、より快適で暮らしやすい住まいを手に入れることが可能です。

「株式会社 エアーズスタジオ」は、群馬県前橋市の建築専門業者で、物件探し・店舗設計デザイン施工・新築住宅・リフォーム・リノベーションなど幅広く対応しております。お客様との打ち合わせは、できるだけ多くの提案サンプルを提示し、さらに施工の全体像をイメージしていただけるようCGパース(コンピューターグラフィックスを使用し立体的に表現した画像)を活用しながら進めていきます。施主様としっかりとコミュニケーションを取りながら各種作業を行ってまいりますので、リノベーションをご検討中であれば気兼ねなくお問い合わせください。